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動物病院開業で失敗しないための「機器・機材」と「ディーラー選び」

動物病院の開業では、「どの設備を揃えるか」「どの業者に依頼するか」という選び方によって、開業後の経営の安定性が大きく変わります。
設備選定は単なる買い物ではなく、日々の診察や治療の質、スタッフ一人ひとりの仕事のしやすさにも直結し、結果としてペットと飼い主の安心につながる重要な判断です。
同じ診療規模であっても、設備構成の違いによって開業費用が500万〜1,000万円以上変動することもあります。ここでは、実際の開業現場で多く見られるケースをもとに、初めて動物病院を開業する獣医師の方でも確認しやすいよう、失敗を避けるための考え方を整理します。

 

■動物病院の開業費用の目安

診療内容によって、必要となる設備投資額は大きく異なります。
一般診療中心:約1,500万〜2,000万円

安いからという理由だけで設備を決めるのではなく、日常的な診察と基本的な検査が滞りなく行える環境を整えることが重要です。中古設備を適切に活用することで、治療費を抑えつつ、地域の飼い主にとって通いやすい病院づくりが可能になります。

やや高度な診療を含む場合:約3,000万円

血液検査機器や画像診断装置など、診療の中核となる設備を新品で導入するケースが増え、設備投資額も上がります。

高度医療中心:約5,000万円〜

CTなどを導入する場合、紹介患者や名医としての評価につながる一方、十分な資金計画と運営体制が不可欠です。

新品設備のみで構成した場合、2,500〜3,000万円前後が一つの目安ですが、必要な情報を精査し、導入する設備の数を見極めることで、中古設備を組み合わせることで初期費用を抑えた開業も十分可能です。

 

■新品と中古の使い分け

設備選定で多くの方が悩むのが、「新品と中古をどう使い分けるか」です。
この判断は、人の目に触れる部分だけでなく、動物の安全を守るため日々の診療の安定性や検査・手術にも大きく影響します。

中古でも問題ない設備

・ステンレスケージ(入院室など)
・シンク・キャビネット類
・作業台などの耐久性が高い設備

これらは壊れにくく、適切にクリーニング・再整備すれば長期間使用可能です。近くの病院との差別化を考える際も、無理な新品導入より合理的な投資が評価されるケースは少なくありません。

 

■新品を選ぶべき設備

・超音波診断装置
・麻酔器
・レントゲン装置など、精度と安全性が求められる機器

こうした「診断の核」になる設備は、診察時の情報の正確性と治療判断に直結するため、中古で妥協せず新品導入がおすすめです。

つまり、「壊れにくいもの=中古」「診断・安全性に関わるもの=新品」。
これが、無駄のない開業投資の基本方針です。

 

■開業で「成功する動物病院」と「伸び悩む動物病院」の違い

新規開業後、すぐに地域で人気を集める動物病院もあれば、徐々に成長していくケースもあります。
実際には10件中2件ほどがロケットスタート型で、残りの多くは1年ほどかけて安定軌道に乗ります。

【成功する病院の共通点】
・競合が近くに集中しすぎていない立地
・院長の人柄と理念が明確で、飼い主との信頼関係が築けている
・営業時間が地域ニーズに合っている
・スタッフ定着率が高く、院内の連携が取れている
・機器・オペレーション設計が合理的

「名医だから選ばれる」のではなく、「通いやすく安心できるから選ばれる」病院が、結果的に地域に根付いていきます。

 

■機器ディーラー選びで失敗しないために

開業支援を依頼する機器ディーラーの選び方は、開業後の安定運営を左右します。
「納品して終わり」の業者では、トラブル時の対応が遅れ、診療に支障が出るリスクがあります。

【良い機器ディーラーの特徴】
・納品後の対応が早い
・十分な人員体制がある
・代替機を確保している
・長期的な関係を前提に動いてくれる

価格や治療費への影響だけでなく、「困ったときにすぐ相談できるか」を必ず確認しましょう。

 

■開業初期のリアル:患者数と悩み

開業直後は、1日10件前後の来院が平均的です。
最も多い不安は「本当に患者さんが来るのか」という点ですが、飼い主は事前にHPやSNSで情報を集め、「ここなら安心できそうか」を見ています。

■良い機器選び・良いパートナー選びが成功の第一歩

 

動物病院開業を成功させるために重要なのは、
高額な設備をそろえることではなく、賢く投資し、長く支えてくれるパートナーを選ぶことです。

・壊れにくい設備は中古で十分
・診療の核となる設備は新品で妥協しない
・立地・営業時間・ディーラー選定を総合的に考える
・「売って終わり」ではなく、開業後も伴走してくれる相手を選ぶ

このバランス感覚こそが、初めての開業でも無理なく続き、地域のペットと飼い主に選ばれ続ける動物病院づくりにつながります。

 

執筆者

株式会社ねこのタミ 代表取締役 辻建三

実際に動物病院の開業を経験したことで、無駄のないセンターピンをおさえたリアリティのあるアドバイスを実施します。

動物病院の経営コンサルティング経験を生かし、開業後に持続的に飼い主様に選ばれ続ける病院作りを見据えた開業を体制を構築していきます。

また、ゴールが「開業」ではなく、「開業後しっかり繁盛するか」に定めており、黒字化するまでサポートを実施しています。

 

医療関係者とは500件以上接点があり、医療関係のセミナーを10年以上計100件以上

コンサルティング実施先は約80~100社

評価構築サポート 100社以上

EDUWARD Press 執筆

パナソニック株式会社 執筆