近年では「小児をメインとした歯科医院開業をしたい」という方も増えています。
昔までは小児歯科は保険点数も低く、経営的に利益が少ないと言われていましたが、経営の仕方次第だと言えます。
導線次第で小児歯科はしっかり利益も確保できます。また今後の診療時間の終わりも早い時間帯で設定できるため、小児歯科メインは採用面においても寄与します。中には小児歯科で勤務したいという歯科衛生士も少なくありません。
小児歯科メインにするということは最終的に落としどころが口腔機能の部分になる傾向にあります。そのため、小児歯科をメインにしたい場合、機能改善プログラムや小児矯正治療がないと難しいと言えます。
また、小児歯科メインはWEB媒体だけでの集患ではないので、患者様への接し方・情報提供という部分でより精度が求められてきます。
【小児がメインになる経営メリット】
・ご家族来院でレセプトが増える
小児歯科は親御さんも一緒に受診するケースもあります。家族誘導をすることで、通ってくれている子供の兄弟並びに両親まで来院が見込めます。つまり、それは「1人の新規の小児患者=3人以上の新患が見込まれる」ということを意味しています。
・小さい頃から定着して通ってくれる
中には小さい頃からずっと同じ歯医者に通ってくれるといったケースもあります。小児歯科を強化することで、患者様と長いお付き合いをすることが可能です。
・診療時間の終わりを早い時間帯で設定できる
学校が終わってからという時間帯は多くなるものの、19時以降の診療は少ないです。そのため、終わりの時間をある程度早く設定することが可能です。
【小児メインの歯科医院開業のポイント】
小児歯科を強化するポイントとして、診療のルール化があげられます。それは①年齢による実施項目、②歯医者に通ってもらう手順、③アポイントの時間・取り方など細かく院内でルールを設定することで継続的な来院が見込まれます。
またトークフローなどの統一も大事です。
下記、誘導の例としてあげています。
例)
①成人からお子様の誘導(子供は未来院)
成人も診察する歯医者であれば、お子様の誘導も重要です。
「○○様の口腔内の状況が○○であれば、同じ食卓・同じ環境で過ごされているご家族も一度診察にきていただいた方がいいです」
②成人からお子様の誘導(一度は来院している)
小児の来院の期間が開いている場合、家族の来院とともに次回アポイントを取得することが重要です。
「○○様のお子様の○○ちゃんですが、前回の診療から〇ヶ月来院頂いているので、そろそろお口の状況を確認するために、ご来院頂きたいのですが、いかがでしょうか」
③小児だけ来院から成人への誘導(成人は受診していない)
小児だけ通い、成人は通わない場合、親御さんの来院誘導が重要です。
「お子さんの口腔内の環境や習慣等は親に影響されやすいです。同じ生活環境にいますので、お子さんだけでなく、家族全員の口腔内の環境が重要です。そのため、当院ではお子さんの口腔内環境とともに親御さんの診断・メンテナンスを推奨しています。可能であれば、次回、同じタイミングでアポイントをお取りしたいのですが、いかがでしょうか」
小児歯科強化は外観・内観・医院名だけでなく、診療の中身の徹底的なルール化が重要です。
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