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動物病院の開業の相談について

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動物病院開業

動物病院の開業について誰に相談していいのか、開業時どこまで契約すべきか悩む方も多いかと思います。

~開業サポート相手~
では、実際に手伝っていただける業者について記載致します。
誰の力も全く借りずというケースは減っているかと思います。つまり、開業する際、何かしら誰かに手伝ってもらっているということになります。

・経営コンサルタント・開業アドバイザー
経営コンサルタントにも色々います。その中でも開業に携わっている経営コンサルタントを選びましょう。中には経営後のコンサルティングしかしたことのないコンサルタントもいますので、しっかり経験は確認しておくといいです。また出来れば、動物病院業界の知識に長けた人がいいです。例えば、クリニックと大きな枠で実施されている人もおられますが、動物病院と人間のクリニックでは話が変わってきます。

このようなコンサルタントは部分部分ではなく、全体的な設計(ハード・ソフト含め)のお手伝いを出来るメリットがあります。逆に会社によっては高額というデメリットもあります。

・税理士
動物病院の開業に携わった税理士さんであれば、アドバイスが出来る部分はあると思います。特に融資などのタイミングで一緒にお手伝いしてもらうケースなどが多いかと思います。ただ税理士さんによっては、融資・借入以外の他の部分はあまり知識がない場合もあります。そのため、しっかり経験なども聞きましょう。

・ディーラー
医療機器のディーラーさんは開業に慣れてらっしゃるので、機器以外にも内装関係など中身についての知識も持っている方もいます。会社にもよりますが、依頼しても問題ないかと思います。

・メーカー
メーカーの営業マンもお手伝い出来る部分はあるかと思いますが、専門ではないので、全て補うのは難しいでしょう。

・ハウスメーカー・施工会社
施工会社は単発のお付き合いになることが多いので、開業をずっとお手伝いしてもらうのは難しいと思います。
※勿論、手厚い会社様もおられるかと思います。

・リース会社
金融関係以外の知識は弱いです。また単発のお付き合いになる可能性もあるので、そこもしっかり視野に入れて依頼するべきでしょう。

 

部分部分を依頼していくのも大事ですが、全体をサポートしてくれるような人材や会社を選ぶ方が楽だと思われます。

また、大事なのは担当する人との相性です。開業を二人三脚で実施していくので、ノウハウだけでなく、人と人との相性も大事にしていきましょう。
大事なのは「開業」がゴールではなく、「開業後、繁盛するか」が重要です。それを踏まえた提案をしてくれるかを大事にされてもいいかと思います。

~開業時どこまで契約するべきか~
次に税理士・社労士・コンサルなど開業から契約が必要か気になられる方も多いので、その点もお伝えします。

これから開業する方も既に開業されている経営者様も税理士・社労士・弁護士・経営コンサルは必要かという疑問に抱く場合があるかと思います。

それぞれ役割もあり、それに応じて依頼していくことが望ましいです。

まずは、ご自身の状況などを踏まえ、ご判断頂くといいかと思います。

・税理士
税理士は税を正しく納めるため、通常、動物病院では顧問契約するケースが多いです。事務所によって顧問契約金額にバラつきはありますが、月2万円~5万円の幅の設定金額が多いです。また、確定申告は別料金でもらうケースが多いです。

※税理士事務所によっては給与計算を担っている事務所もあります。

・社労士
社労士は労務に関する問題や相談・給与計算・助成金申請などを実施してくれます。
月の顧問料も税理士と同じぐらいで、助成金の場合、別途成果報酬をもらうケースが多いです。
また助成金のみ実施している事務所は少なく、顧問契約をするのが条件の事務所がほとんどです。
給与計算は規模・人数で金額が変わってきますが、アウトソーシングすると時間削減に繋がってきます。

・弁護士
顧問弁護士を契約している動物病院は全国的にも少ないです。
今では口コミなどの誹謗中傷で問い合わせるケースも増えています。
このように何か問題があった時に相談し、顧問契約になるといったケースも多いです。
ただ普段の経営にとっては左程必要になってくるケースが少ないのも実状です。
顧問弁護士の顧問費用も税理士・社労士と同じように月2万円~5万円ぐらいが多いです

・経営コンサルタント
最後に経営コンサルですが、コンサルティングは基本的には攻めの部分のお手伝いになります。
つまり生産性向上・業績アップがメインになります。業績をどんどんあげていこうという病院様にとっては良いかと思います。また採用でのお手伝いもしているケースが多いです。
ただ税理士・社労士・弁護士と違って、月の顧問料が月15万円~20万円とある程度金額がかかります。
税理士がコンサルを担っているような事務所もおられますが、税理士は税に関して、コンサルティングはコンサル会社に依頼することが大事です。
それぞれ得意分野があるのが実状です。そして、コンサル会社も動物病院専門で実施しているコンサル会社を選ぶと良いでしょう。

じゃあどれを契約すればいいの?
という話になるかと思います。

キャッシュに余裕があるなら税理士、社労士、コンサルあたりは契約してもいいかと思います。
少なくとも税理士は顧問契約する必要があるかと思います。ただ大事なのは価格分の価値になります。しっかりと成果が出ているかが重要となってきます。
また、どうしても会社と会社だけでなく、担当者との相性もあります。それを踏まえた上でご判断することが望ましいです。こういった顧問契約は揉めたり、違う会社への変更なども多々あります。

ご自身が現場で診療を実施していると、どうしても時間が足らないのも現状です。
「やりたいこと・実施しないといけないことはわかっているが、なかなか出来ない」
「そもそも方法がわからない」という方も多いかと思います。
このように専門分野にアウトソーシングすることで、場合によっては大きく飛躍する可能性もあります。