動物病院を開業する際、各種販促物をどうするか迷われる方も多いかと思います。そして、どこでどう取得すればいいかもわからないと思います。
この販促物が充実しているかどうかで飼い主様への伝わり方や成約が変わってきます。
ではまずどんな販促物を用意した方がいいのかをお伝えします。
■必須資料
問診票、診察券、カルテ、同意書各種(麻酔・避妊去勢・手術・入院・預かりなど)、アポイント予約表(予約システムを導入しない場合)など。
こちらは病院経営する上で、必ず必要になってきます
※電子カルテや予約システムなど導入の場合など一部不要な資料も出てきます。
■院内掲示用
飼い主様向け名刺、スタッフ紹介、院内モニターなど
病院内などにポスターを貼りすぎたら、デザイン性が悪くなってしまうこともあります。そのため、ありすぎることが全てではないです。掲示物は大事な訴求のみに絞りましょう。
■持ち帰り資料
病院パンフレット、ご紹介カード、処置別パンフレットなど
家に持って帰ってしっかり読んでもらったり、他の人への紹介など病院の啓蒙活動に繋がります。
■カウンセリング資料
フードカウンセリングシート、薬の服用方法、予防説明資料、治療計画書など
飼い主(クライアント)により伝わりやすいような補足資料があることは非常に重要です。それにより、クライアントのQOL向上にも繋がってきます。
他にも色々と販促物を用意する必要があります。
そして、これらのツール類はどうやって集めるべきか?
■自前で用意する
PCが得意な従業員などがいる場合は、院内で作成するのもひとつです。ただ質が高いかどうかはその人によって決まってきてしまいます。
■ダウンロード可能な資料を探す
中には無料で使用していいツールもWEB上に掲載されています。一つひとつそれを探していくのも手段のひとつですが、全てあるとは限りません。
■知人や現状の勤務先からもらう
既に開業されている方などからもらうのも一つです。ただ関係性などもあるかと思います。
■外注する
ラフなどを制作し、デザイナーに依頼するのも手段のひとつです。ただどちらにしろラフは制作が必要なのと、外注する分お金がかかってきてしまいます。
~症例~
動物病院のマーケティングにとって非常に大事なのが、「症例」です。
この症例の多さによって、飼い主様が来院しているかが関係してきます。飼い主様は自分の子が正常かどうか判断する際、WEBを活用します。そのサイトで自分の子の症状がわかれば、来院する可能性が高まります。
つまり、症例を今まで実施してきたというだけでなく、それをどう活用していくかが重要です。
そして、大事なのはサイクルを回すことです。
新規相談→「症例が多い」ことで信用・選択→治療→新たな症例→新しい新規相談・・・というサイクルを回していくのが大事です
これは人の美容医療などでも多く活用されています。
ではどのような手順で症例を増やしていくか?
①同意書
飼い主様には症例掲載の同意書にサインをもらうようにしましょう。その際、学会などでの使用許可の内容も入れましょう。また、リーガルチェックなどをしておいた方が安心です。
②SNS
インスタグラムで発信していくのがいいかと思います。ただ症例は見る人によって不快感を抱くので、あくまでも啓蒙だけにおさめるか、リハビリ後などの歩行動画などに留めましょう。
③HP掲載
手術や疾患の相談になると、より信頼性が高いところに依頼したいと考えます。そんな時に大事なのが、症例です。動物病院業界では、しっかりHPに掲載するだけでもダイレクト集患に繋がってきます。
④院内掲示
今後、増やしたい症例のみの掲載に留めましょう。あまり貼りすぎると内観のデザイン性が劣ります。また、少し不快感を抱く可能性のある写真はなるべく避けましょう。
⑤カウンセリング資料(症例集)
院内では最も必要なシーンで大事になってきます。症例を出すことで、今の自分の子と比較することができます。
特にわかりやすい症例は下記になります。
・歯科
・皮膚
など
これ以外にもどんどん症例をためていくと、カウンセリングに役立ってきます。
これはトリミングなども大事になっていくかと思います。トリミングはアフターしか取らない病院も多いですが、ビフォーを取らないとどうなったかがわからないです。
症例に関しては、まず良い症例を見つけ、同意書をもらうところからはじめるのがいいかと思います。
そして、可能であれば開業した時から院内で症例をためていきましょう。
当社が運営している「ねこのクリニック」の看板がしでは付属ツールとしてこれら全て提供しています。
ご興味がある方は是非、ご相談ください。