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動物病院の新規開業レポート【りんご動物病院 さっぽろ犬猫歯科様】

  • 動物病院

2025年9月に動物病院を開業した「りんご動物病院 さっぽろ犬猫歯科」様の開業レポートになります。  
開業2か月目に早期黒字化に成功した動物病院様です。

 

 

 

■動物病院を開業しようと思ったきっかけは? 

獣医師免許取得後、動物にかかわる国際関係や、野生動物の分野などに興味があり、農林水産省で約8年間勤務していました。当時は多くの人のために公務員として働いていましたが、次第に“動物や飼い主さんと直接向き合う仕事がしたい”という思いが強くなっていきました。

子供の出産や子育て中に出会った医療関係者の対応にも心惹かれ、小動物臨床の現場へ転職しました。さまざまな地域や規模の動物病院で尊敬する獣医療スタッフに育ててもらいながら臨床経験を積む中で、犬や猫の歯科疾患の多さを課題に感じてきました。

 

■歯科診療を志した理由

歯周病などの歯科疾患はとても多いのですが、多くの場合、かなり進行してから初めて気づかれます。人の歯医者さんも、歯周病は本人の自覚以上に進んでいることが多いといいますし、ましてや動物ではそれ以上に進んでいると考えられます。
診察の中で、飼い主さんから「もっと早く知っていれば…」という言葉を聞くことも少なくありませんでした。歯科の予防や適切なホームケアの重要性を伝える診療の必要性を強く感じるようになり、犬猫の歯科診療に力を入れたいと強く考えるようになりました。

また、早めに矯正治療などを行えば歯周病リスクが下がったりすることも分かってきているので、気軽に歯科検診に来てもらえる、楽しく歯磨きすることを飼い主さんと一緒にできる、そんな明るい病院を作りたいと考え、開業を決意しました。

 

■開業準備において一番大変だった点 

開業準備の中で、大変だったのはまず最初の資金調達でした。色んな情報はあるものの、借入の方法や金額、金融機関に提出すべき資料が何なのか、分からないことだらけの状態からのスタートでした。特に、「本当に必要な金額を、きちんと借りられるのか」という点が不透明で心配でした。 少なすぎれば後からキャッシュがショートして必ず苦しくなりますし、多すぎても返済のプレッシャーが重くなる。 このバランスの決断には、サポートが必要と感じました。

その点で、ねこのタミさんには本当に助けていただきました。 借入に必要な資料の整理から、事業計画の考え方、金融機関への伝え方まで、一つひとつ具体的にサポートしてもらえたことで、働きながらの開業準備の不安と負担がかなり軽減されたのを覚えています。
具体的な数値目標は、勤務医ではなかなか考えがつきにくいので、現在でも 参考にしています。

 

 ■当社(株式会社ねこのタミ)に依頼したきっかけと所感

オンライン開業セミナーに参加してその後、個別で開業相談をしていただき、開業への道のりが分かりやすくなりました。
また、様々な信頼できる関係者をご紹介いただくことができるのも、理由の1つでした。

 

■開業から早期黒字化が達成できた理由 

「特別なことをした」というよりも、基本を丁寧に積み重ねた結果だと思っています。集患の入口としてはホームページ・Instagram・ドッグランでのイベントなどを活用ました。イベントをきっかけに病院を知っていただき、実際に来院してもらい、その後の知人の来院などにもつながっていったと考えています。

歯科専門診療として、しっかりとお話するために、初診に約45分の診察時間を確保していることです。

「なぜ今の状態になっているのか、今後どんなリスクがあるのか、そして何ができるのかを丁寧に説明することを大切にしています」

また、犬猫の歯科診療では、歯科用レントゲンやマイクロスコープを使用し、歯の状態を一本ずつ確認しながら説明を行っています。特に、手術の検査の情報は、その子の今後のお口のケアの方針などを立てるのに非常重要ですので、毎回報告書をしっかり作成して、じっくりご説明しています。
見えない部分を“見える化”することで、治療の必要性を理解していただきやすくなります。その結果、継続的なケアや紹介につながることも増えてきました。
飼い主さんが歯の状態を理解することで、日常の歯みがきやホームケアへの意識も高まり、予防につながるケースも多いです。

こうしたことの積み重ねが、信頼と紹介につながり、結果として開業から早期の黒字化につながったのではと思っております。   

 

■今後の展望について 

歯科治療は一度治して終わりではなく、一生続くものです。そのため、お家で楽しいコミュニケーションの一つとしての日々のホームケアを続けること、また、動物病院で定期的な歯科検診と適切な歯科処置を続けること、この両輪をしっかり組み合わせて、大切な愛犬愛猫の口腔環境や機能を守れるものだと考えています。だからこそ当院では、飼い主さんへの説明や、ホームケア指導、モチベーション維持にも力を入れていきます。
今は楽しいSNS企画などもあるので、積極的に啓蒙に取り組んでいきたいと考えています。 
目指しているのは、抜歯をするほど悪くなる前に守る予防歯科を当たり前にすることです。 犬猫の歯科診療を通して、飼い主と一緒に口腔健康を守る、それが結果として、動物たちの健康寿命を延ばすことにもつながると私は考えています。