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動物病院の新規開業レポート【もふスペイクリニック様】

  • 開業

2024年1月に動物病院を開業した「もふスペイクリニック」様の開業レポートになります。

今後、開業を検討されている方は是非ご覧ください。

 

外観

 

 

■動物病院を開業しようと思ったきっかけは?

私は獣医師免許を取得した後に、動物病院や行政機関でさまざまな動物に接してきました。 特に行政機関では疎まれる動物たちの存在を多く目にしてきました。愛情をそそがれて家族として受け入れられる動物がいる世界線で、同じ動物なのに扱いがこうも違うのかと衝撃を受けたことを強く記憶しています。 特に猫については、多頭飼育崩壊や野良猫の排泄物問題など地域社会としての課題が根深く存在しています。このような状況で、『獣医師として自分にできることは何か』を考えたとき、「猫を厄介な存在として嫌わず、地域で認められ、人の社会とうまく調和して暮らしてほしい」そんな思いが湧き出てきて、スペイクリニック(不妊手術専門)の開業をすることに決めました。

 

 

■開業準備において一番大変だった点

色々と苦労はありましたが、開業にかかる資金面の取り組みや物件探しが特に大変でした。

通常の病院と異なるため、資金面についてはできる限りの対策を取りたいと思っていました。色々と調べていくと、私自身が開業したい地域に「補助金」があり、それを活用できそうだなということに気づきました。そこで補助金の申請の準備を進めていきましたが、申請書類の用意など骨が折れる部分もありましたが、申請を終えて、結果採択していただくことができました。

さらに物件についても、悩ましい問題でした。どのような場所がいいか?物件の家賃等の条件はどうするか?不動産屋さんに問い合わせるのはどうしたらいいか?などです。勤務しながら開業準備を進めていたため、日々忙しく、不動産屋さんに問い合わせる時間がなかなか取れなかったのですが、ねこのタミさんにも一緒に不動産屋さんへ連絡してもらって、いくつか候補となる物件を見つけることができました。最終的に郡山と本宮の2つの物件にしぼり、最後までどちらにしようか悩みましたが、実際に物件に足を運んで、周辺環境なども検討した結果、本宮の方の物件に決めました。実際に開業した今、徐々にお問い合わせも増えてきており、物件(立地)選定はとても大切だなと強く感じています。

 

■当社(株式会社ねこのタミ)に依頼したきっかけと所感

女性のためのローリスク開業セミナーに参加したことがきっかけでした。

仕事をする忙しい日々の中で、果たして一人で開業準備を進めていくことができるのだろうか?という不安がありましたので、一緒に準備を進めてくださる存在がいてくださることは心強かったです。

補助金の申請サポートや、物件探し、融資の資料作り、色々な業者さんとの引き合わせなどをしていただきました。自分一人ではもっと開業までに時間がかかっていたと思います。物件がきまってからは、やることが目白押しで処理に追われていましたが、毎月ねこのタミさんと打ち合わせをしてタスクが整理されていき、無事に開業を迎えることができました。開業後も、病院経営についてご相談に乗ってもらっています。

 

■今後の展望について

実際にスペイクリニックを開業して、気づいたことがあります。それは、地域の皆さんが、猫問題を解決したいという気持ちはあっても、受け皿となる病院が少なくお困りだったということです。現状、福島県は全国でも殺処分が極めて多い悲しい状況がありますが、地域の皆さんと協力して、当院が少しでも猫が健康で幸せに暮らせる環境づくりの受け皿になれるように尽力していきます。

さらに、地域でTNR活動や保護猫活動を頑張ってくださっているボランティアの皆さんたちを応援できるような取り組みも徐々に形作っていきたいと思います。