動物病院を開業する際、ターゲットをどうするかを考えていかなければいけません。
その上で、診療科目や料金などを構築していかなければいけません。
動物病院は約1万2千件あります。そんな中、全方位でターゲティングしてもうまくいかないのが実情です。そのため、ターゲティングは欲張らず、明確に決めていきましょう。
例えば、
多くの人に受診して頂きたいなら、郊外型で大型に構え、価格も抑えた方がいいでしょう。その場合、件数は多いけど客単価は低いでしょう。
少数の人でいいので、1件あたりに時間を使いたいのなら、価格を高く設定してもいいでしょう。その場合、件数は少ないけど、客単価は高いということになります。
つまり、診療の体制や客層をどうしていくかを考えなければいけません。そのため、まずはこのターゲットをどうするかを決める必要があります。それはあくまでも、病院理念、ミッション、ビジョン、バリューとしっかり紐づいてる必要があります。そして、それをしっかり従業員に周知していかなければいけません。
ターゲットが決まれば、次にターゲットに向けてどう販促するかです。ターゲットだけ決めても販促が伴わなければ意味がありません。
■内装
内装はターゲットに合わせたコンセプトで設計するのがいいでしょう。ただお金をたくさんかけたらいいというわけではないので、省けるところはどんどん省きましょう。
「客単価を上げるにはすごく院内を綺麗にしないといけませんか?」とよく聞かれます。
結論から言いますと、そんなことはありません。
勿論、院内は綺麗にこしたことはありませんが、ただ客単価は院内の綺麗さよりも販促で変わってきます。
■価格
ここはターゲットと大きく関わってきます。そして、価格設定によって、当初考えていたターゲットと違うモノになってしまったというケースもあるかと思います。そうならないためにもこの価格設定はしっかり決めていきましょう。
■WEB
飼い主様との初めての接点はWEBが多いかと思います。そのため、来て欲しい客層に向けたWEBサイトを構築することが重要です。
■院内オペレーション
院内オペレーションでもターゲットが変わってきてます。健康診断の対応や来院頻度で飼い主様のQOLも大きく変わってきます。
ターゲットを決めることは病院全体に関わってきます。
そのため、開業前にしっかりと設定していきましょう。そして、開業後も一貫して、ターゲットに合わせた販促を実践していくことが大事です。